2012年 6月3日(日)
東京でも珍しい二天棒の神輿を荒々しく大きく振る(左右に90度近くまで大きく傾けることを繰り返す)神輿振りが特徴的な「素盞雄神社・天王祭(すさのおじんじゃ・てんのうさい)」。本年度は3年に一度の神幸祭(本祭)として本社神輿が勇壮に渡御された。
本社大神輿(明治10年・行徳:13代 浅子周慶 作)は男性によってのみ担がれることが許されており、女性や青少年も担ぐことができるようにと、平成7年に皇太子殿下御成婚を奉祝し本社中神輿を調製(行徳:16代 浅子周慶 作)。また、子どもの頃から伝統の中に身をおく経験を養い育てるべく、平成20年には秋篠宮悠仁親王殿下御誕生を奉祝し本社子供神輿が調製(栃木:小川政次 作)された。大中小と3基揃いの神輿振りにより、仲間、家族、郷土地域の意識構築が大切にされている。
また、神社境内では多くの露天商が並び、子供たちの笑顔が溢れ、東日本大震災の犠牲者、被災者の方々にお見舞いや励ましなどの想いが込められた折り鶴が、祭りに訪れた多くの参拝者の手によりつくられていた。
参考:鳳車に載った本社大神輿は、車から鳥までの高さ13尺(約4m)、間口6尺7寸(約2m)、奥行9尺(約2.7m)、引手5尺3寸(約1.6m)、また二天棒(担ぎ棒)の長さは四間半(8.1m)
協力:素盞雄神社
素盞雄神社・天王祭(神幸祭)〈2012〉PHOTO 25pic.