お茶もお花もお稽古事に必要な物があるように、お神輿に必要なものがあります。
お茶で着る着物に暗黙のルールがあるように、お神輿の衣装にもルールがあります。
ちなみに裸足でお神輿を担いでいる人もいるようですが、そんなことビギナーの私には到底無理です。
かつ、ビーサンなんかもってのほか。TPOを守ったスタイルが必要です。
胸元をぐるぐる晒(サラシ)で巻くなんて、その筋の人じゃないのでやらなくても大丈夫です。
【必要な衣装・初心者4点セット】
1)ダボシャツ 又は 鯉口シャツ
2)股引き 又は 半ダコ
3)足袋
4)半纏+帯
これを用意するのですが、まずサイズも種類も分かりません。というわけで初心者の私は専門店へGO。
早速、お店に行くと隣のやんちゃそうなオネーサンは、すべてラージサイズを選んでいましたが、お店のおねーさんは「そんなの恰好悪い! ピシッとしないと!」と言わんばかりな顔。ヒップホップのファッションのように、ただ大きいだけではダメなようですね。
しかも柄がたくさん。この柄も選び方によってはいじめられそうだと思い、お店のおねーさんに「スミマセン、初心者です! 全て選んでください!」とお願いしました。
色は、上記の「必要な衣装・初心者4点セット」の 1)〜 3)までは全て白! 4)の半纏は借りるけれど、帯は買う! ということを知り、おねーさんにチョイスを依頼。スタイルは地域によっても異なるようですが、私はこれで初心者4点セットが購入できました。
白い半ダコなんて、小学生の時に履いた体操着のズボン以来で恥ずかしかった…。
今思えば、ここで失敗したのは「足袋」。
1回参加すればいいでしょうと「普通の足袋」を買った私が悪かった。
エアー足袋と地下足袋の違いは一目瞭然。コンバースで走るのと、エアマックスで走るのと同じ位、大きな違いがあることを後で知りました。
【ポイント!】
自分の浅はかな知識や思い込みは捨てて、専門店のおねーさんにすべて委ねると間違いなく使えるセットを購入することができます。そして、実際に着用して分かったことは、初心者セットなのにこれがなかなか初心者に見えないことです。おねーさんによる抜群のサイズ選択により、胸をはって歩いていると「あら不思議」。初心者に見えないんですね。これが!
malico
次回へつづく
< Episode.1
Episode.3>
*writing/malico
オフィスワークに家事・育児、PTA活動やママ友とのお付き合いなどなど…、目まぐるしい日々を送りながらも、小学校2年生の愛らしい娘をもつ一児の母。埼玉県生まれの東京・港区育ち。
*illustration/T-hirano
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