お神輿を担ぐことに生きがいを感じている人は、すごく多い。または「お神輿=人生」なんていう方が、たくさんいらっしゃることは知っている。
だけど私には「お神輿+近所付き合い=とにかく面倒くさそう」という図式しかありませんでした。
そもそも、朝早い時間から重いお神輿を担ぐなんて、楽しそうになんて決して思えません。
そして、なんだかヤンキーにしか見えない怖そうな人たちばかりだし。別に私は日本を背負っていないし、そもそも生まれ育ちがお神輿に熱かったわけでもないし…。
地元意識も薄いから「先輩」、「後輩」の縦社会なんて仕事だけで十分! って思っていたし。親が「町会面倒くさい」って言っていたし…。
友達伝てには聞いていたもののお神輿の同好会は、なんかイメージ悪し。
面倒な恋愛事情に、さらに毎回呑みがあるわ、欠席は許されないわと、勝手な印象を持つ私。
と思っていた私がお神輿を担いで、しかも毎年やることになるなんて、その時は微塵にも思わなかった。本当に。
そんな私が、お神輿を担ぐきっかけになったのは、近所の呑み屋のマスターの一言、「まぁ、とにかくおいでよ」と。いつもお世話になっているし、マスターが面白いって言うんなら…。と思ってついて行ったのがきっかけです。
とはいえ、アンチお神輿の私は「これは、野外フェスだ! フジロックと変わらないんだ」。と自分に言い聞かせ、楽しむための理由を探していたのは、正直なところ。
そんなわけで、半信半疑で参加することになった「お神輿」。
参加するには「準備」が必要? 準備といっても何をどう準備したらいいのやら?
以前ホンの少しだけお茶のお稽古を嗜んだことがある私。同じ日本文化として共通点はあるのか? お茶のお稽古のように、着るものにルールや作法が必要なのか?
そんなクエスチョンだらけのお神輿への道がスタートしたのでした。
malico
次回へつづく
Episode.2 >
*writing/malico
オフィスワークに家事・育児、PTA活動やママ友とのお付き合いなどなど…、目まぐるしい日々を送りながらも、小学校2年生の愛らしい娘をもつ一児の母。埼玉県生まれの東京・港区育ち。
*illustration/T-hirano
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