さて、お神輿を誘導する偉い人? (いまだ何とお呼びすれば良いかよくわかりません…)が、一本をとり、何だか分からないまま、とにかく始まっちゃいました初めてのお神輿。
で、スタートした瞬間思ったこと…。
1)あのう、四角い棒が肩にちゃんと乗ってくれませーん…。
(でも、殺気に近い熱気が周辺を囲んでいる状況で、そんなこと言えるわけがありません…)
2)あのう、足が…、巻き爪の親指が踏まれて痛いです…。
(小指を角にぶつける位痛い)
3)あのうあのう、何処に進むか分かりませーーーーん。
(ちゃんと進行を見ていない私が悪いんです)
4)頭がごちんごちんと棒にあたりますーーーーーー泣。
(この原因は後から分かります)
5)というか、今ここに私がいていいんでしょうかぁぁぁぁ! マスターぁぁぁぁぁ!
といった状態。
今考えると、恐ろしいほど自分勝手な事ばかり考えていたビギナーのお神輿スタートです。
そこでちょっと冷静に…。足を踏まれないようにするには、前の人と足のタイミングを合わせるんだ! 私は背が高い方だから肩は必ずつくはず。つかない理由は、リズムがあってないんだ! と先輩やプロに言われたことを思い出しながら、心の中ので「いっちにぃ。いっちにぃ。」と修正。
すると、なんだかいい感じになってきました(と思ってます)。足も踏まれないし、担いでいない側の手の動きも前の人と合ってるし、ぶら下がってない。プロが言ってたことは本当です。YOUTUBEでいくら予習をしても分からないことが現場にはありました。
ですが、この時点で、掛け声は無理!!
だって、「サァー!」という人や「うり、ふり!」やら、何だかたくさん聞こえてきて、どのコールにレスポンスするのかなんて、判断できません! だって私の中では「いっちにぃ。いっちにぃ。」って、やっとここまで来たのに。今さら「サァー!」の「うり、ふり」と声を出すなんて、また合わなくなるもん。
また、前の人にリズムが合ってきたとはいっても、下を見ないと怖くて前に進めません。横からは、なぜかどんどん人が入ってきます。さらに、前の人とはくっつきすぎて、私の中ではHONDA CityのCMに使われていたマッドネス (参考YouTube: Madness-In the City) の状況です。
と何とか進んでいると、マスターが横に現れて「おーーい! 上見るんだよ~! 笑うんだよ~!」って笑顔で言うんですよ。この必死な状況で笑え? と。拷問です拷問。
と思いながらも、素直に従って上を見てみると真っ青な空が広がっています。お神輿の鳳凰が輝いてます。そうなんです。下を見てるから頭がゴンゴンぶつかったり、下を見すぎて吸わなきゃいけない酸素が薄くなってフラーとなっていたようです。
で、ふっと気持ちが楽になったらホントに笑えるようになりました。もちろん息もクリーンに吸えるように。その時の景色は、今でも忘れることが出来ません。すっごくキレイな青空でした。マスターのいうことはやっぱり正しかった。
そんな楽しい気持ちもつかの間、次は浅草寺でさす。。。さす。。。さす???? 正しくは差すーーーーーー!
ここまでなんとかお神輿を担げた約10m程。早くもビギナーな私には意味不明な「差す」。
怪我をする場合もあるから、言われたことちゃんとやらないとダメだよ! と先輩から言われてはいましたが…。
はいっ! もうここから逃げる気はありません。
やるんだ私! やれるか私!?
malico
次回に続く
*writing/malico
オフィスワークに家事・育児、PTA活動やママ友とのお付き合いなどなど…、目まぐるしい日々を送りながらも、小学校2年生の愛らしい娘をもつ一児の母。埼玉県生まれの東京・港区育ち。
*illustration/T-hirano
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