大正の末、長井地方より伝わった百足獅子という芸能が、寺社に奉納されるようになったのが最初だと言われております。その後、各神社にそれぞれの囃子と共に後世に伝わりました。
年に一度、大神の使わす龍神は早朝6時に出御(しゅつぎょ)し、町の中を川を下る龍の如く蛇行しながら練り歩き、歯を打ちならし厄を払い、夜8時頃に一の鳥居前で、まだ帰りたくないとごねる獅子と納めようとする警護 (昔は相撲をとった優勝者だった) が迫力と哀愁の力比べを行います。警護に鳥居内へ納められた獅子は、なんとも言えない表情を見せ、朝との表情の移り変わりは見所です。そのまま社殿へ無事獅子頭が納められると、最後に囃子衆が太鼓を叩き納め、還御祭、万歳三唱を以て、その年の獅子巡行は納めとなります。
50年ほど前から、子供が奉仕する御輿が同日出御し、見せ場で獅子と絡み合います。この獅子は、卯の花伝説が元になって完成したとされています。心揺さぶるお囃子と心踊るこのお祭りは一度見れば忘れられない思い出になります。
〈開催日程〉
9月15日 例大祭、境内にて獅子連催しをしたり、屋台を出します。
9月16日 御獅子頭巡行祭(出御 午前6時、その後は一日中町を練り歩きます。見せ場は夜の鳥居前です)
〈開催場所〉
小松皇大神社 一の鳥居前
〈開催模様〉