間々田地区に約400年前から伝わる奇祭「ジャガマイタ」は、田植えの季節を前に五穀豊穣と疫病退散を祈願するお祭り。祭りの主役は子供たちで、ワラや竹、シダなど身近な材料で作った全長15mを越える7体の巨大な蛇(じゃ)をかつぎ、「ジャーガマイタ、ジャガマイタ」のかけ声も勇ましく、町中を練り歩く。
祭りの見どころは、「水呑みの儀」と「蛇(じゃ)もみ」。
祭りの起源は諸説あるが、その根底には『八大竜王信仰』があるようだ。これは、釈迦誕生の時に八匹の竜(八大竜王)が祝福の甘露を降らせたという故事にちなむもので、ほどよい雨による農作物の豊かな実りを祈願する古い信仰である。この信仰が間々田の地にも伝わり、やがて人々は竜を模した蛇体を作り、これを御輿のようにかつぎ回って、雨乞い・五穀豊穣・疫病退散を祈願するようになったのが、祭りの始まりではないかと言われている。
また、この祭りは平成23年に国の選択無形民俗文化財に指定されている。
「ジャガマイタ」には次のような古い言い伝えがある。
○病人のいる家の戸口に蛇が首を入れると、病気を追い出せる
○できものができたり病気になった子供を蛇の口に入れると治る
○落ちた蛇の髭を拾っておくと、厄除けのお守りになる
○蛇が家の中を抜けると、一年間縁起が良いことが続く
○祭り当日に門口に藤とよもぎを供えると厄除けになる
○祭りをやらないと凶作になる
■開催日: 5月5日
■蛇の集合: 午前10時頃
■修祓式: 正午より
〈主催〉大字間々田自治協議会/間々田のじゃがまいた保存会
問い合わせ: 間々田八幡宮 tel.0285-45-1280
(間々田八幡宮)
'on 2012年4月12日