場所:和歌山県東牟婁郡那智勝浦町那智山「熊野那智大社」
正式には「扇祭」といわれる熊野那智大社の例祭。
神武天皇の御東征の最中、熊野に上陸された折に那智の滝を見つけられ、滝そのものを神としてお祀りされた。
その後、仁徳天皇5年(317年)に那智山中腹に社殿を造営し、神々をお遷しになられ、これが今日の「熊野那智大社」であり、那智の滝は別宮、「飛瀧神社」となった。
「扇祭」はこの御遷宮・御鎮座をしのぶ神事であり、神霊を振るい起こし、万物の生成発展を祈る神事。
「那智の火祭」と呼ばれる所以は午後2時に行われる「御火行事」によるもので、お滝の参道で熊野那智大社の神々が遷られている扇神輿を、50kgもある大松明にともされた炎によって、清める行事。昼なお暗いお滝の参道で繰り広げられる炎の乱舞の勇壮さが注目され「那智の火祭」という通称で呼ばれるようになった。
問い合わせ:
熊野那智大社 tel.0735-55-0321
(熊野那智大社)
'on 2012年5月9日