場所:三重県桑名市「桑名宗社」(俗称 春日神社)
石取祭は、桑名南部を流れる町屋川の清らかな石を採って祭地を浄めるため春日神社に石を奉納する祭りで、江戸時代初期に始まったものといわれている。桑名城下の町人や藩士が楽しみにしていた初夏の祭りは、毎年八月第一日曜日を本楽、前日を試楽として行われている。
祭車総数43台、全国的に見ても単一の神社、一神事でこれほどの山車が一堂に会する祭りは非常に珍しい。鉦や太鼓を打ち鳴らし「日本一やかましい祭り」と言われ、平成19年3月には「桑名石取祭の祭車行事」の名称で「国指定重要無形民俗文化財」に指定された。
試楽日午前零時、一斉に「叩き出し」が行われるその瞬間の音は、まさに轟音。この日のために一年を過ごした桑名っ子が、この瞬間にすべてを爆発させるからだ。この鉦と太鼓の騒々しさはまさに「日本一やかましい祭り」だが、翌本楽日には豪華絢爛な祭車をじっくりと堪能できる。
また日が落ちてからは、祭車の灯火が夜空を焦がしつつ蜿蜒半里(えんえんはんり)に亘って巡行するさまを眺められる。
〈日程〉
8月3日(金)叩き出し 24:00〜
8月4日(土)試楽 18:00頃〜
8月5日(日)本楽
南市場整列 13:00~
花車渡祭 18:30~
田町交差点曳き別れ 21:00~